アプリ開発日誌
2022.04.05
Gitって何?
みなさん、開発作業でのソースコード管理では何のシステムを利用していますか?
最近はGitが主流のようです。EDAでもGitでソース管理をしています。
色々と便利なGitですが、Gitのことをどれくらい理解し、活用できているのか…。
言語化してみて理解を深めたいと思います!
※この記事はGit初心者の方向けです。
そもそもGitって何だ?
Gitは分散型バージョン管理システムのひとつです。図にするとこんな感じ。
分散型:複数のコンピュータなどに分散して機能を持たせること
AさんとBさんが、サーバ上にあるリモートリポジトリからソースをローカルに持ってきて、それぞれ作業することができます。
ローカルで作業することによって、作業がバッティングすることを防ぐことができます。
バージョン管理:変更履歴を記録・追跡する管理方法
「いつ・どこで・誰が・何を・どのように」作業したかを管理する方法です。
ファイルを上書きしてしまっても、上書き前に戻すことが可能です。
バージョン管理でいうと、Gitの他に、Subversion、CVSなどが代表的なシステムとなります。
Gitは「分散型かつバージョン管理を行える」システムです。
Gitでできること
とっても便利!Gitでできることをまとめました。
チームで共有できる
ネットワークを経由して、1箇所に置いてあるリモートリポジトリを共有することが可能です。
個人で修正した内容を統合し、再度チームに共有することもできちゃいます。
色々な種類のファイルを管理できる
Gitで管理できるものはソースコードだけではありません。
Excelファイルやtxtファイル、バイナリファイルなど何でもあげることができ、更新履歴も管理できます。「更新前の情報が知りたい!」ということが、テキストファイルでもあるので、更新履歴を共有できるのは便利ですよね!
過去のバージョンに戻すことができる
開発作業をしていると、対応した箇所を過去の作業に戻したいな、ということがよくあります。
そんな時でも簡単に過去のバージョンに戻すことができます。
Git用語集
よく使ったり、知っておいた方が良いGitの用語集です。
リポジトリ
ファイル(ソースなど)やファイルの変更履歴を保存する場所を「リポジトリ」と呼びます。
サーバに置いてある「リポジトリ」は「リモートリポジトリ」となります。
開発者はローカルに「リポジトリ」を持ちます。普段は「ローカルリポジトリ」で作業をし、好きなタイミングで「リモートリポジトリ」に反映することが可能です。
「リモートリポジトリ」の内容をローカルに持ってくることで、他の開発者に影響を与えずに作業ができるようになります。
ブランチ
1つのプロジェクトから編集履歴を分岐させて記録していく機能のことです。
ブランチを分けて作業することにより、プロジェクト本体に影響を与えないようにします。
並行して複数人が作業することも可能となります。
ワークツリー
作業中のディレクトリのことです。
インデックス
作業中のワークツリーとリモートリポジトリの間にある中間領域です。
リモートリポジトリにコミットする準備を行う場所のことです。
インデックスにてリモートリポジトリに更新する必要があるファイルの選択や、保存内容の確認を行うことができます。
リモートリポジトリには必要な変更だけ保存することができるということです。
クローン
リモートリポジトリを自分のローカル環境に保存する機能です。
コミット
作業内容をローカルリポジトリに保存する機能です。
コミットすることで追加変更日時・追加変更内容が保存されます。
プッシュ
ローカルリポジトリにあるファイルをリモートリポジトリに送信して保存する機能です。
開発後はリモートリポジトリに保存して反映させましょう!
マージ
複数のブランチを一つにまとめる機能です。
基本的にメインになるブランチがあり、そこに作業者がそれぞれ作業した内容をマージして行きます。各自が修正した内容を一つのブランチに反映させる作業です。
フェッチ
リモートリポジトリの内容をダウンロードする機能です。
リモートリポジトリの最新情報を知りたい場合などに使用します。
ダウンロードするだけなので、ダウンロードした情報はローカルブランチに反映されません。
プル
リモートリポジトリの内容をダウンロードし、ローカルリポジトリに反映させる機能です。
フェッチ(リモートリポジトリの最新の情報をダウンロード)とマージ(ダウンロードした情報をローカルリポジトリに反映)を同時に行います。
プルリクエスト
ローカルリポジトリでの変更内容を他の開発者にお知らせし、マージを依頼する機能です。
プルリクエストを行うと以下を行うことができるようになります。
・変更内容の通知・反映依頼(プルリクエストを行なった開発者)
・ソースコードのレビュー(プルリクエストを受けた開発者)
・メインブランチへの反映(プルリクエストを受けた開発者)
ソースコードのレビューでは、ソースに誤りがある場合などは差し戻しも可能です。
コメント機能があるため、ソースコードに関するコミュニケーションを取ることができます。
まとめ
そんなこんなでGitの説明をしましたが、いかがでしたか?
個人開発はともかく、チームで作業を行う場合、必ず出てくる様々な問題をうま〜くカバーして管理してくれるのがGitです。
勿論、全てをカバーすることは難しいので、コミュニケーションを取りながら楽しく開発していきたいですね★
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一緒にお仕事ができる日を楽しみにしています!