開発会社のリモートワーク
2022.01.14
仕事は人と人との信頼の下に成り立つと感じた話
入社して大きく変わった労働環境
ディレクターの本間です。
イーディーエーに入社してから早いもので、3ヶ月が過ぎました。
入社早々に大型のプロジェクトや社内のプロジェクトに携わることになり、充実した日々を送っています。
前職では出社9割、リモート1割という働き方でしたが、イーディーエーに入社してからはフルリモート(リモート10割)で働いています。
フルリモートという快適な環境
通勤時間は0分。
移動がない分、以前に比べて自分の時間が増えたように感じます。
毎日苦痛だった電車通勤のストレスから開放された上、自宅で集中して仕事に取り組めるので、働きやすくなりました。
それに加えて、平日でも荷物が受け取れ、洗濯もでき、近所の病院に通院し、役所手続きをすることもできます。
台風や大雪の日でもまったく影響がありません。
フルリモートならではの課題
ここまでフルリモートの良い面ばかりを挙げてきましたが、その反面フルリモートならではの課題にも直面しています。
それは一緒に働く仲間なのにお互いのことをよく知らないという課題です。
以前、弊社エンジニアの竹内が「リモートでコミュニケーションを円滑に取るポイント」という記事を投稿しました。
チャットのやり取りでは
- 非言語コミュニケーションで伝える
- 言葉づかいや言い回しを考える
- クイックレスポンスを心がける
必要があるという内容です。
この記事に書いてあることを実践すれば、チャットでのコミュニケーションが大きく改善されることでしょう。
おすすめの記事ですので、ぜひご一読ください!
さて、今回の私の記事では少し別の切り口で、リモートワークのコミュニケーション課題と解決策について紹介したいと思います。
お互いのことをよく知らないという課題
弊社はフルリモートという特性上、中途入社の社員は「実際に対面で顔を合わせたことがない」ということが多々あります。
新しく入ったプロジェクトで顔を合わせ、お互いが「初めまして」という状態です。
入社してまだ日が浅い社員からすると、「相手がどういう人なのかはよくわからない、でも与えられた役割はしっかり果たさなければいけない」という難しい状況に立たされます。
対面のコミュニケーションにおいて人に影響を与える情報の割合は?
もし、これが対面であれば、いろいろと状況が変わります。
コミュニケーションで度々引き合いに出される話の1つに「メラビアンの法則」があります。
1971年にアメリカの心理学者であるアルバート・メラビアンが提唱した法則。
この法則はコミュニケーションの際に「聴覚・視覚・言語」の3つの情報がコミュニケーションにどの程度の影響を与えるかを実験した結果に基づいて提唱されている。
この法則によると、コミュニケーションにおいて人に影響を与える情報の割合は視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%という割合になるそうです。
表情だけではなく、声のトーン、どんな言葉を使っているかで、相手の発言を理解する判断材料は多くあります。
リモートのコミュニケーションにおいて人に影響を与える情報の割合は?
残念ながらまだこちらの実験は行われておらず、新たな法則は見つかっていません。
ただ、少なくともリモートワークでのコミュニケーションでは、カメラオフのミーティングでは視覚情報がなく、チャットでのやり取りでは視覚情報と聴覚情報がありません。
表情はもちろんのこと、声のトーンもわからず、相手の発言を理解する判断材料は少ないです。
唯一まともに頼れる情報が言語情報(文字情報)という場面ではちょっとした言葉選びで認識に齟齬が生まれたり、最悪の場合、軋轢が生まれかねません。
それを未然に防ぐためには「お互いのことをどれだけ知っているか」という観点が重要になると考えます。
日本ならではの弊害
ここで、ある話題について触れたいと思います。
イギリスのチャリティー機関「CAF」では世界の国を対象に世界の寄付指数を調査し、毎年発表しています。
具体的には下記3つの観点での調査です。
- 見知らぬ人、または誰が助けを必要としているかわからない誰かを助けましたか?
- 慈善団体にお金を寄付しましたか?
- 組織にあなたの時間を自発的に提供しましたか?
CAFの過去10年間の調査結果によると日本人は世界でトップクラスの他人に冷たい国なのだそうです。
同じ会社にいる時点で赤の他人ではありませんが、相手のことを知らない状況であればそれほど変わらないでしょう。
つまり、日本でお互いのことをよく知らないまま仕事すると、知らず知らずの内に冷たい態度を取ってしまっているということがあるかもしれません。
相手の「人となり」を知ることの大切さ
「他人に冷たい国、日本」と言葉じりだけを捉えると何とも悲しい気持ちになります。
ですが、ポジティブな表現で言い換えると「相手のことをよく知れば親身になってくれる」と言えるのではないでしょうか。
例えば、発言一つにしても相手の人となりを知っていれば「まさかそんな意味で発言するわけがない」、「性格を考えると、こういう意図で言っているに違いない」など、理解度が大きく変わります。
以前のように毎日出社して顔を合わせて、相手のことをよく知る間柄になれば、行動や発言の意図を理解することができました。
ただ、フルリモートワークの環境で相手のことを知る機会が自然に生まれることはありません。
「相手を知る機会がない」ので「相手を知る機会を(意図的に)作る必要がある」のです。
といっても特段難しいことをする必要はありません。
息抜きついでに仕事以外のことを話す時間を作れば良いのです。
実際に私が取り組んでいるのは「一緒に働くメンバーと30分程、1対1でコミュニケーションを図る場を設ける」ということです。
最初はお互いのことをよく知りませんが、意外な趣味を持っていたり、特技があったりと仕事以外でも新たな発見があります。
何度も会話を重ねる内にお互いの趣味・嗜好などがわかってきます。
何よりも以前話した内容を覚えてくれていると案外嬉しいものです。
「一緒に仕事をする相手のことをよく知ること」こそが解決策の1つとなり得るのではないでしょうか。
フルリモートで働いたことで、「仕事は人と人との信頼の下に成り立つ」ことを強く実感しました。
まとめ
今回はフルリモートならではの課題とその解決策についての記事を書きました。
もし、この記事がリモートワークでコミュニケーションで悩んでいる方の助けになれば嬉しいです。
リモートワークにはデメリットもありますが、それを差し引いてもお釣りが来るほどのメリットがあると思います。
実際に働く身としてはフルリモートの働き方を一度経験したら以前の出社スタイルには戻せないと強く感じています。
最後にお知らせとなりますが、イーディーエーでは現在、同じ志を持って働いていただけるエンジニア・ディレクターの人材を募集しています。
会社全体としては定時上がり率70%、有休消化率85%というホワイトな労働環境です。
- 仕事は好きだけど、通勤したくない
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一緒に働ける日を楽しみにしています!