アプリ開発日誌
2021.08.20
意図していないのにM1チップ搭載のMacでiOSアプリがインストールできてしまう問題
初めまして、イーディーエーでPM・ディレクターをしている横山です。
巷で騒がれているM1チップ搭載のMac。
Appleのサイトでも、大々的にアピールされていますよね。
あまり気に止めてなかったのですが、意外な事実が発覚。
実は、M1チップ搭載のMac PCで、iPhone/iPadのアプリがインストールできるんです!!
まだ、あまりM1チップ搭載のPCが浸透していない、かつPCにiPhone/iPadのアプリをインストールできるということに関してはあまり知られていないのではないでしょうか?
今回はそんなM1チップ搭載PCとはなんなのか、そして実際にインストールするとどうなるのかをお伝えしたいと思います。
M1チップとはそもそも何なのか?
M1チップとは、「Apple」が作った独自のCPUのようなものです。
PCで使用されるCPUは、intel(corei5やcorei7など)やAMD(Ryzen)が一般的。
ただしM1チップは、厳密にいうとCPUではなく、SoC(System on a Chip)と呼ばれる集合体であり、
iPhoneやiPadといったスマートフォンやタブレットに近い設計になります。
Appleの発表を見ると、バッテリーの駆動時間の上昇、処理スピードの向上が飛躍的に伸びているようです。
2021年11月以降に特に気にせず、申請もしくはアップデート申請を行い、互換性があるアプリと判定されると
M1チップ搭載のMacにもインストールできるようになってしまいます。
アプリ申請時で確認する箇所
Apple Developerの以下の箇所で設定可能。
こちらにチェックがついていると、インストールできるようになってしまうので、意図していない場合は要注意です。
(意図せずMacにもインストールできる原因は、ここのチェックがデフォルトでついているためです。)
また、Provisioning Profile作成時に追加するUDIDを選択するところにもしっかり、Mac Deviceの登録がありました。
M1チップ搭載のMacでApp StoreをみてみるとiOSのApp Storeと全く同じではないものの結構インストールできるものがありました。
が、、、ほとんどのアプリでレイアウト崩れやクラッシュが目立つという状態で、意図してリリースはされていない様子。
iOSで動くからMacでもちゃんと動くというわけにはいかないようです。
Macでインストールできないようにしたいという場合は、
「Appleシリコン搭載のMacでのiPhoneおよびiPad用のApp」のチェックを外してから申請を行いましょう。
結論
2021年11月以降で再申請、もしくは新しく申請を行う際、「Appleシリコン搭載のMacでのiPhoneおよびiPad用のApp」にチェックがデフォルトでついている状態だと、M1チップ搭載のMacでもインストールできるようになります。
現状でインストールできるもので、ちゃんと動くアプリはかなり少ないです。動いても一部機能が使えないということもあります。