アプリ開発日誌
2017.03.13
Androidのデザイン周りについて調べてみた
おはようございます。プログラマの小林です。
最近、スマートフォンをAndroid6.0に買い換えました。
元々持っていた端末も手元に残っているので、
開発中にそれぞれ端末で挙動を確認しています。
今回は端末の買い替えに絡んで、
Androidのデザインについて調べてみました。
OSによって異なる挙動を取る
ところで、最近、Googleの公式アプリの挙動を
各OSのバージョンで比較しているのですが、
アニメーションの挙動が異なることに気づきました。
例えば、GooglePlayの場合、
Android4.4の端末だと、ストアのアプリのアイコンを押して
アプリのページに遷移するとき、特にアニメーションはなく
そのまま次の画面(Activity)を開いているのですが、
Android6.0以降の端末の場合、アイコンが移動して、
次の画面のアイコンになる、というアニメーションが追加されています。
Androidのデザイン
Androidはバージョンによって基本となるデザインが異なります。
1. Android3.0以前 : 各メーカー独自のデザイン
2. Android3.0以降 : Holo Design
3. Android5.0以降 : Material Design
先ほどの挙動が異なっていた理由は
OSによって異なるデザインフレームワークに
従っていたからだったんですね。
Material Design
Material DesignはGoogleが提唱しているデザインフレームワークです。
デザインには「紙」と「インク」のメタファーが用いられています。
カードやシートは紙、アイコン・テキスト・動画などはインクとして考えられます。
アニメーションは加速・減速をして有機的な挙動に見えるようになっています。
一つ、注意しなければならないのは、このフレームワークに従っただけでは
優れたデザインにはならない、ということです。
フレームワークに乗った上で、UXを高めるためにあえて原則を破ったり、
独自のデザインを加えて差別化を図るなどし、
アプリのクオリティを向上させていく必要があります。
おわりに
今回、Androidのデザインについて調べてみて、
コードの実装だけではなく、デザインを考慮した
アプリのデザインが重要だと感じました。
普段の開発ではデザインの意識することがあまりないのですが、
今後は、「現在作っているアプリはどのような考えに沿ってデザインされているのか」
ということに着目しながら開発をしていきたいと思います。
参考資料
・Material Design
Material Designのガイドラインです。デザイン上の基本的な事柄が網羅されています。
日本語版はPDFから読むことができます。
・ICONS
Material Designに準拠したアイコンリソースの一覧です。
svg形式とpng形式でダウンロードができます。
・Remixer
アプリ内からデザインを変更して確認できるライブラリです。
Android・iOS・Web向けのものがあります。
・Android案件を見積もる場合に考えておくことリスト
アプリデザインの部分の見積もりについて、参考にさせていただきました。
当たり前といえば当たり前なのですが、Androidの見積もりをする上で、
デザインはそれなりのウェイトを占めると思います。
特に「OpenGLやCanvasを使わないと実現できない!」という状況が
見積もり後に発覚するなどは…あまり考えたくないですね。
・【デザイナー向け】これからAndroidのデザインをする人へ
今回の記事を書くきっかけになった記事です。
Androidエンジニアとして開発してきた筆者のAndroidのデザインについての考えと
Androidのデザインについて基本的な事項が書かれています。