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アプリ開発日誌

2023.02.06

プロジェクトマネジメントを学ぶ人にPMBOKを薦める理由

以前勤めていた会社はプロジェクトを複数かけもち、同時進行するのが当たり前の環境でした。
常に10個ほどのプロジェクトの管理やシステム開発、テストや顧客対応をこなしながら納期に追われる日々を送っていました。
「がむしゃら」に「なんとか間に合わせる」が日常にだった私が、
転職を機にプロジェクトマネジメントに関して0から学び直しています。

プロジェクトマネジメントを学ぶ理由

直感的・感覚的ではないプロジェクト管理を学ぶことで私が一番のメリットだと感じたのは、周囲の協力を得られることです。
目的・進行状況・スケジュールが明確で正しく管理されているプロジェクトは、チームメンバーや周りの人が把握しやすく能動的に動くきっかけになるようです。

プロジェクトマネジメントとは

プロジェクトマネジメントとは、プロジェクトの遂行を管理することです。
特にシステム開発ではQCD(Quality:品質、Cost:コスト、Delivery:納期)が最も重要視されます。

しかしプロジェクトを管理すると一言で言っても、計画立案 〜 メンバー選定 〜 開発 〜 納品など内容は多岐に渡ります。
何から手をつけていいか迷っていた時に教えていただいたのがPMBOKでした。

PMBOKとは

PMBOKとは「Project Management Body Of Knowledge」の略で、プロジェクトの知識体系をまとめたものです。
1987年にアメリカで発表されてから徐々に知られるようになり、今ではプロジェクトマネジメントの世界標準として世界各国に浸透しています。

それまではプロジェクト管理と言っても、その言葉の示す範囲や内容はバラバラでした。
スケジュール管理に重点を置くか、あるいは原価管理を重点的に考えるかというように、
『プロジェクト管理とは』という命題に対しての明確な答えがない状況でした。

PMBOKは、属人的だったプロジェクト管理を10の知識エリアと5つのプロセスに整理し、体系立てたものです。
また5つのプロセスのすべてを管理し成功に導くノウハウがまとめられています。
PMBOKの出現により、その後のプロジェクトマネジメントが大きく発展しました。


10の知識エリア

①統合管理

統合マネジメントとは、ほかの9つの知識エリアのプロセスを統合し、調整を行う活動です。
プロジェクトの立ち上げ、管理計画書の作成、プロジェクトの実行や監視、終結と評価などがあげられます。

②スコープ管理

プロジェクトの範囲を定め、目標達成のために必要な成果物やタスクを明確化する分野がスコープマネジメントです。
要求事項の収集やWBS(作業分解構成図)の作成、成果物の検証などがあげられます。

③スケジュール管理

QCDのうち、納期に関する分野を管理する知識エリアがスケジュールマネジメントです。
洗い出されたタスクをもとに、作業の順序や所要時間を見積もり、具体的なスケジュールを作成するのが主な役割となっています。

④品質管理

QCDのうち、品質に関する管理を行う知識エリアが品質マネジメントです。
品質の基準を明確化し、品質を保つための実現計画を立てることが主な役割です。

⑤原価管理(コスト管理)

コストマネジメントは、QCDのうちの費用を管理する分野の知識エリアです。
必要なコストの見積もり、資金調達、財源確保など費用のコントロールをするのが主な役割です。

⑥要員管理(資源管理)

プロジェクトを達成するために必要な人材や物的資源を調達・管理して、確実に遂行できる組織を作る分野が資源マネジメントです。
チームの編成や人材の育成なども行います。

⑦コミュニケーション管理

コミュニケーションマネジメントとは、スポンサーやユーザーといったステークホルダー(利害関係者)との適切なコミュニケーションを行う分野の知識エリアです。
ステークホルダーとの関係性の明確化、プロジェクト情報の生成・配布、進捗や実績の報告文書作成などがあげられます。

⑧リスク管理

プロジェクトに影響を与え得るリスクを洗い出し、原因や対応策などを明らかにする知識エリアがリスクマネジメントです。
この場合のリスクは必ずしも危険性を指しているわけではなく、影響を与える可能性のある不確実な事柄を意味しています。

⑨調達管理

プロジェクトの遂行に必要なサービスや製品を外部から取得または購入する際に、管理を行う知識エリアが調達マネジメントです。
主に調達のために生まれた契約を管理するとともに、対象物の選定や納品の進捗管理、検収なども行います。

⑩ステークホルダー管理

ステークホルダーマネジメントは、PMBOKが改良されていく過程で、コミュニケーションマネジメントから独立した知識エリアです。
クラウド技術の発展などにより、ステークホルダーの範囲が一気に広がったことから、独立した分野として新設されました。
ステークホルダーマネジメントは、幅広いステークホルダーと良好な関係を築いたり、関心の薄い層に働きかけたりしながら、協力者を広げていくことが主な役割となっています。




5つのプロセス

①立ち上げ

プロジェクトの開始にあたって、必要な情報を集めたり定義したりするプロセスを指します。

②計画

プロジェクトの目的を達成するための作業計画を立案し、作成するプロセスです。

③実行

実行プロセスは、計画に基づいて人材や物的資源を調整し、プロジェクトを実行する過程を指します。

④監視・管理(コントロール)

プロジェクトが進行するなかで、計画とのズレをチェックし、必要に応じて軌道の修正を行うプロセスです。

⑤終結

終結プロセスは、計画されたプロセスが完了しているかどうかを検証し、プロジェクトを公式に締めくくる過程を指します。




まとめ

簡単な紹介になりましたが、PMBOKを学ぶことでプロジェクト管理に必要なノウハウが手に入ることはお分かりいただけたでしょうか。
PMBOKは日本語訳書籍も発売されており、2021年に第7版が出版されました。
気になった方はぜひ手に取ってみてください。

以前の私のように自分が頑張ればなんとかなるとつい考えてしまう方、受動的なチームの雰囲気を変えたい方はぜひプロジェクトマネジメントの基礎から学んでみるのはいかがでしょうか。




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