やってみた
2021.02.26
【体験談】プログラミングスクールに通った感想。良いところ悪いところざっくりお伝えします!
未経験からIT業界への転職を目指す場合、
プログラミングスクールに通うことを検討される方もいらっしゃるかと思います。
私も業界未経験からプログラミングスクールに通い、IT業界へ転職した一人です。
実際にプログラミングスクール(転職コース)に通ってみて、
感じたことについて書いてみようと思います。
プログラミングスクールに通おうかどうか、
迷われている方の参考になれば幸いです。
参考までに、私の経歴について簡単にご紹介すると
・前職は金融業界
・プログラミング実務経験なし(社内用のAccessアプリの作成・メンテ程度)
・システム開発プロジェクトで要件定義の経験あり
・2児の母
です。
通ったコースの概要
私の場合、転職活動を開始した時点で、年齢的な問題から、
通えるスクールの選択肢はかなり限られていました。
そのため、あれこれこだわってスクールを選ぶ事はできなかったのですが、
結果的に選択したスクールは、卒業生のとても多い、有名どころでした。
なお、業務用アプリの開発を意識していたので、Webアプリ開発を学べるスクールにしました。
転職コース
私が選択したのは、転職用のコースです。
転職用のコースには、転職保証のような物がついて来ることがあり、
「転職できなかったら返金する」
というパターンと、
「転職できたらお祝い金をあげる」
という主に2パターンがありますが、私の通ったコースは前者でした。
前者を掲げている学校は、絶対に転職させます!というのを謳い文句にしているのでしょうが、
個人のモチベーションアップとしてはどちらかと言えば後者の方が有効かな、という気もします。
カリキュラムの内容
全くの未経験者向けで、Ruby、およびRuby on Railsに特化したカリキュラムです。
Rubyについて調べると、現在の人気度など色々な情報が出てきたため気になる部分もありましたが、
上記の通り、学校選びの選択肢が限られている中では、Rubyを選ぶしかなかったという状況です。
なお、Rubyだけでなく、HTMLやCSS、JavaScriptといったWeb作成の基本から、gitを用いた共同開発、
AWSを利用した公開まで、Webアプリ開発の一連の流れを体験できるコースです。
スクールの日程
私は前職と並行しながらの通学を選択したため、夜間・休日のコースにしました。
通学制のコースにしましたが、コロナの影響で途中からはほぼオンラインスクールと変わりなくなりました。
通ってよかった!と思う点
転職活動に向け、現実的な一歩が踏み出せる
これに尽きると思います。
同職種での転職とは異なり、全くフィールドが異なる業界への転職はやはりハードルが高いです。
ネット上には未経験から転職を成功させた人たちのノウハウなどもたくさん溢れていますが、
やはりその程度の情報を頼りに転職活動するのは無謀に思えました。
スクールに通うことで、「きちんとした」ノウハウが手に入ること、また、
同じ目標を持った仲間ができると同時に、
同じ転職活動を行うメンバーの中で、自分がどの程度のレベル、立ち位置にいるのかが知れたこと、
というのは大きかったです。
自分の立ち位置を客観的に捉え、何をどう押さえれば効率的に転職活動を進めることができるのか、
自分一人では、なかなか気づけない、実践できない部分だと思います。
開発の一連の流れがざっくり理解できる
プログラミングスクールに通おうと考えている人は、多少なりともプログラミングに興味がある人が
多いのではないかと思います。
私も独学で少し学習してはいましたが、個人で学習している場合に学べるのは、
個人開発の部分だけです。
スクールに通うことで、共同開発も擬似体験することができました。
gitなどを用いてチームで一つのものを開発することはとても新鮮で、たくさんの学びがありました。
そうでもなかったと思う点
カリキュラムの分かりやすさはそこそこ
私の通ったスクールは、対面ではなく、基本的にオンライン教材のカリキュラムに沿って、
いくつかのサンプルを手を動かしながら作っていく、というスタイルでした。
オンライン教材は基本的に読み物ですが、分かりやすさで言うと普通かな、という印象です。
たまに動画の教材もあり、それは分かりやすかったのですが、コースの中盤以降、
殆ど動画は姿を現しませんでした。
実際にアプリを作りながら学ぶ、というのは本でもWeb上でもよくある、といえばありますよね。
メンターへの質問は思ったよりする機会がなかった
理由は主に二つあります。
1つは、「まずは自分で調べること」をスクールが推奨しているから。
これはいわゆる「自走力」を習得するためのものであり、私もその姿勢は大事だと思っていますが、
すると、質問する前に自己解決してしまうことが多くありました。
(卒業生が多いゆえ、先パイ達がQiitaなどにピンポイントに解説を載せてくれていることも多い)
2つ目は、私自身の生活パターンと質問可能時間が合わなかったこと。
平日は残業+育児で、殆ど勉強時間が取れず、取れたとしても早朝、もしくは深夜のみで、
メンターの稼働時間とスケジュールが全く合いませんでした。
そうすると、
結局自分で調べる→何とか解決する、
というパターンが多かったです。
自己解決できるのは嬉しいものの、せっかくのメンターを活用する機会があまりないままに
終わってしまったのは、もったいなかったかな、と思っています。
自分のペースで学習・転職活動することができない
私の通ったスクールでは、カリキュラムが前半、後半、チーム開発の3部に分かれていて、
それぞれチェックポイントとなる日程が設けられています。
各コースを期日までに終了(テスト合格)しないと、例の返金保証の対象外になってしまします。
このスケジュールがなかなかの鬼スケジュールで、ついていくのが大変です。
私の同期で最終課題(チーム開発)にオンスケで参加できたのは約半数だったと思います。
じっくり学びたい派の人にとってはやりづらさを感じるかもしれません。
学習ではなく、転職を目標にしているのだから、という割り切りがある意味必要です。
カリキュラムのボリュームゆえに、じっくり学ぼうとし始めると、際限なく
時間がかかってしまう可能性があります。
スケジュールの縛りは転職活動においても・・・
学習についてはそのようなスケジュールがあることを理解していましたが、
実は転職活動についても厳しくスケジュール管理されていました。
期日通りに転職活動をスタートさせないと、これもまた返金保証の対象外になってしまうとのこと。
返金保証の対象になるためには、とにかく受け続けさせられます。
また、返金保証の対象になるには、どこでも(給料面や待遇面が希望より低くても)
受けることが条件でした。
そんなに条件緩めたら、そりゃどこかしらには決まるでしょうよ、、とも思いましたが、
スクール側がそんなに簡単に返金するはずがないのは、当然と言えば当然で・・・
私は転職活動は自分のペースで行いたかったため、このタイミングで保証から外れました。
カリキュラムの閲覧に期限がある
オンライン教材の閲覧期間には期限がありました。
私の通っていたスクールの場合、転職活動を自分のペースで実施する(転職保証を外れる)ことにしたタイミングで、一切カリキュラムが見れなくなりました。
また、スクールが紹介した就職先以外に就職が決まった場合も、即アカウントがロックされます。
学習ではなく転職が目的とはいえ、高い授業料の割りにサービスが、、とも思いました。。
私はカリキュラムの途中で一応メモを残しておいたので、後に残るものが少しはありましたが、
カリキュラムがオンラインである場合は、通学開始の前に確認しておいた方が良いかと思います。
まとめ
よかった点が2つで、そうでもなかった点が4つになりましたが、私自身、スクールに入らなければよかったか?
と聞かれれれば、そんなことはないです(もう少し安いところにしても良かったな、とは思いますが)。
よかった点の1つ目にあげた通り、
未経験者が転職を実行するにあたり、現実的・効率的な手段になり得ると思います。
プログラミングのスキル向上を目指すというより、
「働きながら一定水準のスキルを短期間で身につけて、早く転職したい!」
という方には、お勧めできるかと思います。
ただし、スクールに入ったからといって、
学校が転職まで手取り足取りサポートしてくれる訳ではありません。
また、転職保証で保証されているのは、自分が入りたい会社への転職ではありません。
どこかしらの会社なら入れるよ、という程度です。
しかし、スクールに頼りきったり、振り回されることなく、主体的に進めることを意識すれば、
きっと思い通りの転職活動につなげることができると思います。
ご参考になれば、幸いです!