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2020.04.21
アプリDL数など国内No.1を獲得したレシピ動画サービス「クラシル」の成功要因を考える
2020年4月15日のプレスリリースにて、レシピ動画サービス「クラシル」が数々の統計で国内トップを獲得したと発表しています。業界大手のクックパッドを抑えて、業界1位の座を獲得した要因について考察していきたいと思います。
利用者数・アプリDL数などで国内No.1を獲得したと発表
dely株式会社が運営する「クラシル」は、2016年からスタートしたレシピ動画サービス。そのクラシルが、業界ではもっとも使われるアプリへと成長したことがプレスリリースに掲載されました。
参考:レシピ動画サービス「クラシル」、利用者数・アプリDL数・SNS総フォロワー数・レシピ動画数のすべてにおいて国内No.1を獲得
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000119.000019382.html
個人的には最近自炊する機会が少なくなって利用する機会はほとんどなかったのですが、レシピ検索といえばクラシルよりも「クックパッド」という印象が強くありました。そんな業界構造が大きく変化しているというのは、大きな驚きでしたね。
なぜクラシルが業界トップになれたのか?
クラシルは2016年に始まった、まだ5年に満たない後発サービスです。一方のクックパッドは、1997年に会社を設立し、1999年からサービスをスタート。クックパッドが長らく業界のトップを占めていたにもかかわらず、なぜクラシルがこれほど業績を伸ばすことができたのでしょうか?
クックパッドとクラシルの大きな違いとして、テキストコンテンツがメインか、動画コンテンツがメインかという点があげられるでしょう。また、投稿されているレシピがプロの手によるものか、それとも不特定多数によるものかという違いもあります。
おそらく、クラシルがクックパッドと同じようにテキストコンテンツメインでサービスを展開し、不特定多数の人々のレシピを集める掲示板のようなビジネスモデルを使っていたら、ここまで人気になることはなかったでしょう。
後発サービスが勝てる条件を知る
クラシルのような事例は、後発サービスが成功を収めた例としてマーケティングの教科書に載ることは確実でしょう。メッセージアプリとしてSMSではなくLINEが成功を収めたのも、携帯電話業者としてドコモやauに対抗してソフトバンクがシェアを伸ばしたのも、後発サービスの成功事例といえます。
自分たちの業界ですでに絶対的なトップ企業がいるのであれば、特にこうした後発サービスの戦略が参考になるでしょう。なぜクラシルが業界トップを獲得できたのかを知ることで、きっと自社の戦略にも役立つはずです。
まとめ
クックパッドとクラシルとでは、アプリの作りもまったく異なりますよね。どんなアプリを提供しているかという点も、後発サービスが成功を収める要因になったのは間違いありません。
私たちイーディーエーでもアプリ開発業務に携わっていますので、新たなアプリの配信を考えているならぜひお声がけください!