アプリ開発日誌
2016.06.23
要件定義??それって食べれるの?
ディレクターの高田です。
先日クライアントとミーティング中にこのような会話がありました。
高田「来月より開発スタートとなるわけですが、まず要件定義を固めていきましょう。」
クライアント「ちょっと待って下さい。高田さんヨウケンテイギってなんですが???食べれるんですか?」
IT業界に携わったことがない方からしたら、「要件定義って何?」と思われることでしょう。
かくいう私もIT業界に入り立ての頃はこの言葉の意味を理解するのに苦労しました。
しかし「要件定義」を正確に行うことができるかで、プロジェクトが成功するか否かが大きく左右します。
通常アプリの開発プロジェクトは「要件定義」→「設計」→「開発」→「テスト」→「リリース」
の順番で進めていくのですが、「要件定義」はプロジェクトの入り口にあたります。
実際にはどのようなアプリを作りたいのか、アプリを作る目的、また詳しい機能やリリース後の保守運用の方法を決定していきます。
例えばクライアントがショッピングモールのようなECアプリを作りたいとします。
すると大体は以下のような機能が考えられます。
・会員登録/ログインをさせたい
・商品の一覧を表示させたい
・商品をカートに入れて決済させたい
これらの機能の中身を細かく決定して行くのです。
・会員登録/ログインをさせたい
メールアドレスとパスワードの登録以外にTwitterやFacebookでもログインできるようにしたい
パスワードを忘れたユーザーの為に、パスワードが再発行できるようにしたい
・商品の一覧を表示させたい
すべての商品一覧の他に「アパレル」「本」「飲料」などのカテゴリ別に表示するようにしたい
・商品をカートに入れて決済させたい
購入手続きを進める前に在庫があるかチェックする。
送料は購入金額に応じて設定する。
決済方法はクレジットカード、銀行振込、代引きにする。
決済システムはA社のサービスを使用する。
このような形で、実現したい機能を一つ一つ掘り下げていくことにより、
開発する機能の漏れが少なくなり、スムーズな開発を行うことができます。
※私の体験上、「要件定義」の工程を怠ってしまうと、リリース前になって、そもそもどんなアプリを作ろうとしてたんだっけ?この機能が足りない!といった事態が発生するように思います。。。
家を建てる時に、「4LDKで2階建てで駐車場スペースは〜」と建てたい家の内容をイメージしていくように
アプリも何もない状態で作ることはできません。
たかが要件定義、されど要件定義。
急がば回れではないですが、この工程に充分に時間をかけることで開発上のトラブルを回避することができます。