アプリ開発日誌
2016.11.25
同じ言葉でも人によって意味が違う
ディレクターの松浦です。本日は「同じ言葉を使っていても人によって意味が違うことがある」ということについて書かせていただきます。
これは同音異義語ではなく、同じ単語でも業界が違えば意味も違うのです。
業界によって言葉の意味が変わる
以前、ゲーム制作をしていた折、オープニングについてこんな事がありました。
プロジェクトはWindows用ゲームと、プレイステーション2用ゲーム、オリジナルビデオアニメとプラットフォームが異なるもので、ゲームの冒頭に流れる動画(オープニングムービー)について、ニュアンスが違ったのです。
- Windowsゲームではゲームのタイトルロゴが出るまでを「オープニング」といいます。
- プレイステーション2の開発スタッフはオープニングムービー、インターミッションムービーなど、より細かく分けています。
- アニメーションのスタッフはオープニングといえば、主題歌と共に流れるオープニングアニメのことを指します。
それぞれ「オープニング」の言葉の意味が違ったのです。
ちなみにアニメの現場ではシステマチックに言葉の定義ができており、混乱することはありません。
幸い大事にならずに済んだのですが、小さな誤解から、大きな事故になりかねない事を認識しました。
業界によって同じ言葉でも意味が違うというのはよくあることで、例えば「デフォルト」という言葉は、IT業界では「初期値」という意味ですが、金融業界では「債務不履行」を指します。
業界が変われば言葉が違うのはよくあることなのです。
対策
当時私がとった対策は…
打ち合わせの前に資料を作成し、その中で使用している語句に解説や注釈を入れました。
特殊な言葉ではなく、むしろ当たり前に使っている言葉の方に気を使いました。
その他、「カット」「シーン」「フェードアウト」「透過光」「モブ」など、映像の演出周りの語句など念を入れて確認しました。
一番大きかったのは、お互いに特殊な言葉を使う際に、確認をとるようになりました。
またレイアウト、絵コンテ、ラフ、原画、といったレベルでもどのぐらいのクオリティを指すものか?
相手の言葉の意味を考え、どの程度のものを要求しているのか?
事前準備に時間はかかりましたが、結果スムーズな制作進行が実現できました。
まとめ
打ち合わせの資料を作成する際、テクニカルタームなどに解説を入れるようになりました。
こうしておけば、お互いに言葉のニュアンスを確認することができます。
小さいことですが、こうした積み重ねが誤解をなくすポイントになります。
弊社ではお客様ひとり一人と向き合ってお打ち合わせを致します。
IT業界に明るい方でもそうでない方でもお気軽にご相談下さい。
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