アプリ業界気になるニュース
2025.07.11
YouTubeが「AI生成動画の収益化」を停止──クリエイターは何をすべきか?

お疲れ様です。営業本部の竹末です。
みなさん通勤中や、食後の空き時間は何をしていますか?気がつけば YouTube を眺めている。そんな毎日を送っていると、最近 “これは生成AIで作られているな” と感じる動画がぐんと増えたと思いませんか?
そんな矢先に飛び込んできたのが今回のニュースです。要点をサクッと深掘りしつつ、私たちが取るべきアクションを整理していきます。
1. 視覚も音声もYouTube動画でAI頼み”は広告分配の対象外に
- 施行日:2025 年 7 月 15 日
- 対象:視覚・音声の主要部分を自動生成AIが作った動画
- フルCG/デジタルヒューマンの寸劇
- テキスト → 自動生成スライドショー
- 合成音声が原稿を読み上げる “ファセット” 動画
- フルCG/デジタルヒューマンの寸劇
- 影響:該当コンテンツは AdSense 広告が貼れなくなる(=収益対象外)
2. なぜ今なのか? ―― 深刻化する「AIスロップ」問題
ここ 1 年で急増した “AI Slop(粗製乱造動画)” が原因。
偽トレーラーや偽ニュースが公式より再生され、広告主のブランド毀損リスクが顕在化。YouTube は “本物のクリエイターに報いる場” としての信頼回復を急務と判断したようです。
3. ポリシー文言のポイント
- 従来
- Repetitious/Reused コンテンツの禁止
- 新ガイドライン
- “AI生成割合” を明示し、主要部分が AI なら収益不可
- 人間の解説や独自編集があればグレーゾーン扱い
- “ほぼ AI まかせ” の場合、チャンネル単位で YPP から除外される可能性
4. クリエイターへの直接的インパクト
このような事案が起こりそうです。
- 収益停止
- 対象動画は即座に広告停止。再審査で却下なら復活困難。
- 対象動画は即座に広告停止。再審査で却下なら復活困難。
- チャンネル審査の厳格化
- 新規 YPP 申請時、AI依存率が高いと登録拒否の可能性大。
- 新規 YPP 申請時、AI依存率が高いと登録拒否の可能性大。
- 著作権ストライクとの二重苦
- Deepfake 無断使用などは従来どおり Strike。広告剥奪でダブルパンチ。
- Deepfake 無断使用などは従来どおり Strike。広告剥奪でダブルパンチ。
5. どうすれば収益化を継続できる?
現時点での収益化の継続に関して調べたところ、下記のポイントで収益化できそうです。
- 人間の顔・声・解説を前面に AI 素材は B ロール程度にとどめ、主体は自分自身の出演や肉声ナレーションで構成する。
- “編集・解説・価値追加” を明確に データ可視化、独自シナリオ、批評など、AI だけでは提供できない付加価値を盛り込む。
- 動画説明欄でプロセスを開示 どのパートに AI を用いたかを記載し、透明性を確保して広告主の信頼を得る。
- 同一テンプレ連投を避ける サムネイルや台本を毎回リフレッシュし、量より質を重視する。
6. クリエイターコミュニティの反応
- 「おすすめフィードから低品質動画が一掃される」と歓迎
- 「顔出し無しで脚本と編集で勝負してきた Faceless Channel には痛手」と懸念の声も
7. 広告主・レーベル・スタジオ側の評価
- 広告主:「ブランドセーフティが大幅改善」
- ハリウッドスタジオ:偽トレーラー抑止を歓迎
- 音楽レーベル:無断合成カバー曲の収益化減少に期待
8. 他プラットフォームへの波及は?
TikTok や Facebook Watch も対策強化中。ただし 収益化全停止 まで踏み込んだのは YouTube が初。
専門家は「YouTubeで稼げなくなった AI 量産勢が他サービスへ流入 ➜ ドミノ式に規制が強化される」と予測しています。
9. 今後想定される “穴” と追加アップデート
- 部分AI(混在型)の判定精度
- Google 自社AIツール利用の“例外扱い” 説(公式は否定)
- Shorts 専用審査ラインの新設 など、追加アップデートの噂
10. まとめ ―― 「AI に丸投げできなくなった今こそ、クリエイターの腕の見せどころ」
視聴者が求めているのは、AI では書き出せない〈あなた自身の物語〉 かもしれません。
YouTubeでアップロードする動画には人間味が必要なようです。
生成Aiと人間味を活用したアプリ開発、Web開発はイーディーエーまでご相談ください。