システム開発を外注しようとしたものの、
「相談しているうちに話がぶれてしまった」
「会社ごとに言うことが違って、比較できなくなった」
という経験は少なくありません。
その原因の多くは、外注前の整理不足にあります。
本記事では、システム開発を外注する前に最低限整理しておきたいポイントを、相談がぶれない・比較しやすくなるという観点から解説します。
なぜ外注前の整理が重要なのか
外注前に整理ができていないと、相談を進める中で次のような状態に陥りがちです。
- 打ち合わせのたびに要望が変わる
- 相談先ごとに前提条件が違ってしまう
- 提案内容や見積を正しく比較できない
これは、ゴールが見えていないまま相談を始めてしまうことが原因です。
特に複数社に相談する場合、前提が揃っていないと「どの会社が良いのか」を判断すること自体が難しくなります。
最低限決めておくべきことは「目的」と「背景」
外注前に必ず整理しておきたいのは、細かい要件ではありません。
まず必要なのは、大きく以下の2点です。
- なぜシステムを作りたいのか(背景)
- 何ができるようになりたいのか(目的)
たとえば、
- 業務を効率化したい
- 属人化を解消したい
- 新しいサービスを立ち上げたい
といった 「実現したい状態」 が言語化できていれば十分です。
この部分が曖昧なままだと相談中に方向性がぶれたり、判断基準が揺らぎやすくなります。
要件は決めたほうがいいが、決めすぎる必要はない
要件整理は重要ですが、すべてを自社で決め切る必要はありません。
特に、開発環境、技術スタック、アーキテクチャ設計といった領域は、プロに任せたほうが合理的なケースが多いです。
発注側が決めておくべきなのは、何ができるようになりたいのかや、どんな課題を解決したいのかであり、その手段や進め方は外注先と一緒に考えるほうが、結果的に失敗しにくくなります。
予算とスケジュールの考え方
スクラッチ開発は、パッケージサービスのように「申し込めばすぐ完成する」ものではありません。
一般的には、PoCやMVPで数ヶ月、内容によっては半年以上といった期間を要することも珍しくありません。
また、要件が固まりきっていない段階では、予算もゼロベースで検討する前提になります。
「いつまでに」「どれくらいの規模感で」進めたいのか、大まかな方向性だけでも整理しておくと、相談がスムーズになります。
外注先に相談する際のスタンスも重要
外注先に相談する際は、どのような関係性を期待しているかも整理しておくとよいでしょう。
たとえば、一緒に考えながら作りたいのか、ある程度決めた内容を任せたいのか、このスタンスによって、相性の良い外注先は変わります。
丸投げしたい場合もありますが、それが適切かどうかは目的やプロジェクトの性質次第です。
まとめ
システム開発を外注する前に重要なのは、
- 何ができるようになりたいのか
- なぜそれが必要なのか
といった 目的や背景を整理しておくことです。
これらが整理されていれば相談の途中で話がぶれにくくなり、複数社からの提案も比較しやすくなります。
また、開発会社によってはWebサイト上で実績や得意領域を公開している場合もあります。
目的や背景が明確であれば、そもそも自社に合わない会社への無駄な問い合わせを減らすことにもつながります。
なお、私たちイーディーエーでは初期のヒアリング段階で、
- どこまで一緒に考えたいのか
- 主導は発注側・開発側のどちらを期待しているのか
といった 関わり方のスタンス についても確認しています。
目的が明確であれば、手段や進め方は開発会社側で整理・提案することも可能です。
外注前に最低限の整理をしておくことが、結果的に納得感のある開発につながります。