アプリ開発日誌
2022.06.03
【初めてのアプリ開発】依頼から完成までの流れや依頼前にやるべき3つのポイントを解説!

近年スマホユーザーをターゲットにしたマーケティングを行う企業が増えています。 総務省の「令和3年版情報通信白書」によると、スマホの普及率は全世代を通じて非常に高く、日本人全体では90%に迫る勢いです。 中でもスマホアプリは1タップするだけでアクセスでき、企業がユーザーとコミュニケーションを取れることからその活用法に注目が集まっています。ユーザーとの接点を増やすために、自社アプリの開発に興味がある方も多いのではないでしょうか。 ただ、初めてのアプリ開発となると、何から手を付ければよいか分からないものです。もし思いつくままに進めてしまうと、手間や時間が余計にかかってしまうこともあります。 そこで、今回の記事では以下の点について解説します。
- 依頼から完成までの流れと必要な期間
- 依頼前に行うべき3つのポイント
この記事を読むと、開発会社に依頼してから完成までの工程や事前に注意しておくべきポイントが分かります。アプリ開発に興味はあるものの、完成までの具体的な流れがピンと来ていない方には、ぜひおすすめの内容です。
依頼から完成までの流れと必要な期間

ではまず、アプリ開発を依頼してから完成するまでの流れをチェックしましょう。 ここでは、具体的な工程と必要な期間について解説しています。
アプリ開発の依頼から完成までの流れ
アプリを開発するには、基本的に「打合せ」「設計」「プログラミング」「テスト」の4段階を踏みます。 各段階で行う作業の詳細は、以下の表の通りです。
工程 | 具体的な作業 | 作業内容 |
打合せ | ヒアリング | 使用目的やイメージ、予算などの概要を具体的にしていく |
仕様確定 | 使用目的に応じた仕様を確定する | |
見積提示 | 打合せ内容をもとに開発会社から見積もりが提示される | |
設計 | 要件定義 | 企業と開発会社で、アプリに実装すべき機能を決める |
設計 | 要件定義に合ったシステム設計を行う | |
プログラミング | デザイン | デザイン制作をしてアプリの外観を作る。 |
アプリケーション開発 | 設計内容をもとに、プログラミング言語を使ってアプリを開発する。 | |
テスト | テスト | 出来上がったアプリの作動に問題がないことを細かく検証・確認する。何かトラブルや問題点があれば修正する |
納品 | 完成したアプリと見積り内容に相違がないかチェックする | |
リリース申請 | 使用開始にあたり、アプリストアなどに登録する |
スムーズな進行のためには、企業と開発会社の意思統一がなされていることが大切です。そのため両者の間で細かなコミュニケーションをとり、逐一状況確認を行う必要があります。
どのくらいの期間が必要?
アプリの設計から完成までに必要な期間の目安は、およそ3ヶ月程度です。 しかし、複数の外部システムと連携するなど、設計が複雑になる場合は、半年以上かかる場合もあります。リリースまでのスケジュールは余裕を持って組んでおくのがよいでしょう。
依頼前に行うべき3つのポイント

アプリ開発をスムーズに進行するためには、開発会社に依頼するための前準備をしっかりと行うことが重要です。 たとえば途中で仕様を変更してしまうと、その分だけ余計な開発コストが発生します。何度も修正を繰り返すと追加料金が必要になる場合もあります。 開発コストの増加を防ぐためにも、依頼前には次の3つのポイントを押さえておきましょう。
- アプリ開発の目的を明確にする
- しっかり企画する
- 開発・運用予算を決めておく
アプリ開発の目的を明確にする
アプリ開発にあたりまず重要となるのが、開発目的の明確化です。 「多くのユーザーと繋がりたい」という漠然とした目的だけで開発を進めても、実際にユーザーに支持されるアプリ作りはできません。もし目的がぶれてしまうと、依頼内容が変わり、完成までにいたずらに修正を繰り返してしまうことにも繋がります。こうなると出来上がったアプリも、中途半端な内容のものになってしまうのです。 目的を定める際には、「誰にどんな価値を提供するのか」というユーザーゴールと、「アプリによって企業がどんな課題を解決するのか」というビジネスゴールの両方を決めましょう。
しっかり企画する
目的の概要が決まったところで具体的な企画書の作成に取り掛かりましょう。 アプリの開発は企画からすべてを開発会社に任せることも可能です。しかし、依頼する企業側がしっかりと企画を練ってポイントを決めておくことで、企業と開発会社の間のギャップを防ぎ、開発工程をよりスムーズに進められます。 企画書に落とし込む要素としては、以下の点が挙げられます。
- ペルソナ
- ユーザー側と管理者側それぞれが必要とする機能
- マネタイズの算段
- プロジェクトの社内体制
ペルソナ
ペルソナとは、開発したアプリを使うであろうユーザーの人物像のことです。同じような意味合いの「ターゲット」が年齢層や性別といった属性の設定であるのに対し、ペルソナはさらに具体的な年齢や職業、居住地、ライフスタイル、家族構成といった詳細を設定することで1人の人物像を作り上げます。 ペルソナを設定すればアプリを必要としているユーザーのニーズを深く把握できます。またチーム内や開発会社との認識を統一できるので、より魅力的なアプリ開発に繋がるのです。
ユーザー側と管理者側それぞれが必要とする機能
アプリに実装する機能は、単に「色々なアプリで見かけるから」「便利そうだから」などの理由ではなく、当初の目的である「ユーザーゴール」「ビジネスゴール」を叶えるものを選定しましょう。 必要な機能選びに迷うときには、まずは最低限の機能を選ぶことをおすすめします。初めてアプリ開発を行う際には、完全なものを目指してしまうことが多いものです。しかし、たくさんの機能を実装しすぎてしまうと、当初の目的からずれた用途のアプリが出来上がる恐れがあります。また、アプリを運用していく中でアップデートはつきものなので、必要な機能がはっきりした時点であらためて実装させる工程が効率的なのです。
マネタイズの算段
アプリがどのような方法でどの程度の利益を上げられそうかをあらかじめ予測しておくことも大切です。せっかく魅力的なアプリを開発しても、採算が取れず運用を続けられなくては意味がありません。 たとえばサービスを受けるのに課金方式にするのか、サブスクリプションにするのか、カート機能を付けるのか、など自社アプリに合った方法と収益予測を具体化しておきましょう。
プロジェクトの社内体制
またアプリ開発を進めるにあたり、プロジェクトの社内体制と各部署の役割分担をあらかじめ決めておく必要があります。 プロジェクトにはIT関連の部署、営業、企画など部をまたいで多くの社員が関わります。各チームの役割を明確にするだけでなく、プロジェクトに関わる全員が参加できるチャットや進捗状況が共有できるシステムなど、チーム間の連携を図るための仕組みを考えましょう。
開発・運用予算を決めておく
開発や運用の予算をあらかじめ決めておくことも大切です。 アプリ開発にかかる費用は、外部システムとの連携や必要となる機能によって大きく変わります。 たしかに多くの外部サービスと連携し、多くの機能を盛り込むと便利なアプリが開発できますが、見積もりを出した時点で驚くような金額になっていることもあるのです。 また、アプリは運用にも費用がかかります。サーバー契約費や死活監視などのインフラに関する費用、スマートフォンのOSバージョンアップに伴う改修費用なども必要になります。さらにアプリストアへ登録している場合は、登録料や課金手数料などがかかることもあるので注意しましょう。 「開発・運用を始めたもののコストの負担が大きすぎて、早々に諦めてしまった」 このような事態を避けるためにも、開発・運用予算を事前にしっかり決め、相談時に開発会社に伝えましょう。
初めてのアプリ開発はイーディーエーにおまかせ!
今回の記事では初めてアプリ開発を行う方向けに、開発会社に依頼してからアプリが完成するまでの流れや、依頼前に行うべき3つのチェックポイントをご紹介しました。 ここで、この記事の内容を振り返ってみましょう。
- アプリ開発の依頼から完成までには「打合せ」「設計」「プログラミング」「テスト」の4段階のステップを踏む
- 依頼から完成までに必要な期間は約3ヶ月。ただしシステムの精度によってはこれ以上かかることもある
- 依頼前には「目的の明確化」「詳細な企画」「開発・運用の予算決め」をしておくことが重要
株式会社イーディーエーは、これまで240社以上の企業と450以上のアプリを開発してきた実績あるアプリ開発専門会社です。大企業の業務系アプリからエンタメ、ヘルスケア、教育関係のアプリまで幅広いノウハウを蓄積しているので、どんな企業のアプリにも柔軟に対応できるのが強みです。 また、企画・提案から完成まで一貫して請け負うことも可能なので、初めてのアプリ開発で不安がある方にはぴったりです。 スムーズなアプリの開発・運用を通じて、ビジネスの規模や幅を効率的に広げていきましょう。